芸歴16年以上の芸人を対象にした賞レース「THE SECOND」。
2025年大会の決勝戦が、いよいよ今週末(5月17日)に開催されます。
決勝には、各地の劇場で腕を磨いてきた実力派8組が出場。トーナメント形式で「最後のひと組」が決まります。
本記事では、出場者それぞれのスタイル・注目ポイントを整理し、勝ち残り予想を含めて分析します。
大会の概要と注目ポイント

THE SECONDとは?
THE SECONDは、結成16年以上の芸人による“第2の漫才頂上決戦”。M-1を卒業した芸歴中堅以上の漫才師たちが、再び脚光を浴びるチャンスを得る場として注目を集めています。
第3回大会となる2025年は、過去最多の約140組がエントリーし、決勝に勝ち残ったのは実力者ぞろいの8組。まさに“実力本位”の賞レースです。
出場資格
過去の優勝者
1代目王者(2023年):ギャロップ
2代目王者(2024年):ガクテンソク
トーナメント表と決勝進出8組
5月17日(土)に行われるグランプリファイナルの組み合わせは以下の通りです。
トーナメントは1回戦4試合 → 準決勝2試合 → 決勝1試合という3ステップ構成。
THE SECOND~漫才トーナメント~2025
【第1試合】ツートライブ vs モンスターエンジン
【第2試合】マシンガンズ vs はりけ~んず
【第3試合】囲碁将棋 vs 吉田たち
【第4試合】金属バット vs ザ・ぼんち
勝ち残りトーナメント予想・優勝者予想
このように、スタイルも戦略も多種多様な8組が、1日限りの本気バトルに挑みます。誰が勝ち上がっても納得の顔ぶれですが、予想は「ツートライブ:優勝・囲碁将棋:準優勝」です!

- 決勝カード:ツートライブ vs 囲碁将棋
- 予想結果:ツートライブが勢いとウケ重視の構成で勝ち切る!
囲碁将棋の論理的な構成力と安定感も非常に強いが、トーナメント終盤で爆発力が必要な場面では、ツートライブの明るさと今っぽさが観客の心を掴むと予想しています。
決勝進出8組の紹介と分析
THE SECOND 2025決勝に勝ち上がったのは、芸歴16年以上の実力派8組。スタイルも芸風もバラバラな彼らが、トーナメント形式で激突します。ここでは1組ずつ「スタイル」「分析」「勝ち残り予想」の観点から解説します。
※★: 選考会で特に会場のウケがよく、かつ選考委員の評価が高かった上位8組
➀ツートライブ★
- 左)たかのり 右)周平魂
- 所属事務所:吉本興業
- 結成:18年目(2008年8月)
- スタイル:しゃべくり漫才・日常ネタ
分析:
ツートライブの魅力は、なんといっても“お客さんを巻き込む陽気さ”。周平魂さんの勢いあるツッコミと、たかのりさんのトボけたボケが見事にハマっていて、最近のネタはテンポもキレも抜群。大阪漫才の王道を守りながら、どこか現代っぽさもある絶妙なバランスです。最近はM-1でも準々決勝進出。THE SECONDに照準を合わせて調子を上げてきた印象。
勝ち残り予想:
→ 優勝! 1回戦でモンスターエンジン、準決勝でマシンガンズ、決勝で囲碁将棋を破ると予想。
②モンスターエンジン
- 左)西森洋一 右)大林健二
- 所属事務所:吉本興業
- 結成:19年目(2007年4月)
- スタイル:コント漫才・世界観系
分析:
“神々の遊び”などコントのイメージが強い人も多いかもしれませんが、漫才でも世界観を作るのがうまく、舞台での完成度は高い。西森さんの独特な言い回しと大林さんの安定感が持ち味。ただ、THE SECONDの一発勝負では、重厚な構成が裏目に出ることも。観客の心を瞬間でつかむにはやや玄人好み。
勝ち残り予想:
→ 1回戦敗退。ツートライブの勢いに押され、惜しくも1回戦敗退と予想。
③マシンガンズ★
- 左)滝沢秀一 右)西堀亮
- 所属事務所:太田プロダクション
- 結成:28年目(1998年4月)
- スタイル:ぼやき漫才、ダブルツッコミ
分析:
社会派ネタや滝沢さんの“ごみ清掃員トーク”でも話題。実体験をベースにしたネタは説得力があり、心に残ります。観客を巻き込む力強さがあり、舞台上での安定感は抜群。2023年大会準優勝の実績もあり、実力・経験ともに申し分なし。
勝ち残り予想:
→ 準決勝進出。1回戦でベテラン・はりけ~んずを破るも、準決勝でツートライブに惜敗。
④はりけーんず
- 左)前田登 右)新井義幸
- 所属事務所:吉本興業
- 結成:35年目(1990年8月)
- スタイル:しゃべくり漫才・毒舌中心
分析:
芸歴30年超の安定感。まさに「漫才師の漫才」というべき職人技が光るコンビで、毒舌をベースにした鋭いやり取りが持ち味。古き良きスタイルを貫いており、ベテランの味がある一方で、大会のスピード感ある空気の中ではやや地味に映る可能性も。
勝ち残り予想:
→ 1回戦敗退。実力派ながらマシンガンズさんの勢いに押されると予想。
⑤囲碁将棋★
- 左)文田大介 右)根建太一
- 所属事務所:吉本興業
- 結成:22年目(2004年4月)
- スタイル:しゃべくり漫才・ロジカル
分析:
構成力・語彙力・ツッコミの説得力、すべてにおいて高水準。まるで論文のようなネタ展開でも観客を飽きさせないのは、芸歴の中で磨かれた技術があるからこそ。ファンの間では「いつ優勝してもおかしくない」と長く言われてきたコンビ。実際、2023年大会でもベスト4入りしている実績あり。
勝ち残り予想:
→ 準優勝。1回戦で吉田たち、準決勝では金属バットに勝ち切る粘りを見せて、決勝進出。
⑥吉田たち★
- 左)こうへい 右)ゆうへい
- 所属事務所:吉本興業
- 結成:18年目(2007年8月)
- スタイル:兄弟ならではの息の合った漫才
分析:
双子ならではのシンクロした掛け合いが特徴で、テンポの良さと自然体のボケ・ツッコミが魅力。安定した実力を持ち、劇場での人気も高い。ただ、囲碁将棋さんのようなロジカルで完成度の高いスタイルとは相性が悪く、実力を出し切っても届かない可能性も。
勝ち残り予想:
→ 1回戦敗退。完成度で囲碁将棋に軍配。
⑦金属バット
- 左)小林圭輔 右)友保隼平
- 所属事務所:吉本興業
- 結成:19年目(2007年4月)
- スタイル:毒のある漫才・シュール
分析:
一見ふざけてるように見えるが、実は論理的に計算されたネタが多い。シュールでありながら鋭い毒と独特の間が、笑いを“考えさせる”方向に持っていくスタイル。コアなファン層が多く、SNSなどでは圧倒的な人気を誇る。THE SECONDでは唯一の“3年連続ファイナリスト”という実績を持つ、異例の存在。
勝ち残り予想:
→ 準決勝進出。1回戦でザ・ぼんちに勝つが、囲碁将棋に惜敗。
⑧ザ・ぼんち
- 左)ぼんちおさむ 右)里見まさと
- 所属事務所:吉本興業
- 結成:54年目(1972年10月)
- スタイル:古典的しゃべくり漫才
分析:
1970年代から活躍し、漫才ブームを牽引したトップ漫才師。おさむ師匠の「おさむちゃんで~す」は知らない人はいないレベル。今回の出場はまさにレジェンドの登場ですが、世代や時代の違いから、トーナメントで勝ち進むのはかなり難しい印象。ノスタルジーはあるが“爆発力”に欠けるか。
勝ち残り予想:
→ 1回戦敗退。金属バットとの世代ギャップにやや苦戦。
まとめ
今回紹介した8組は、いずれも長年のキャリアで磨かれた確かな実力を持つ芸人ばかりです。
笑いの形も個性も異なる中で、どのコンビがトーナメントを制するのか――本番の舞台でしか見られないドラマに期待が高まります。
優勝予想はツートライブ、準優勝は囲碁将棋!あなたの優勝予想はどのコンビですか?
優勝予想はあくまでひとつの視点。ぜひあなた自身の予想と照らし合わせながら、放送を楽しんでみてください。
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