
松竹芸能って聞いたことはあるけど、実際どんな事務所なの?

吉本と松竹って、何が違うの?

松竹芸能には独自の特徴があります。この記事で基本から整理してみましょう!
日本のお笑い界には多くの芸能事務所がありますが、なかでも「吉本興業」と「松竹芸能」は、関西を拠点とする歴史ある事務所として知られています。
この記事では、「松竹芸能とはどんな事務所なのか?」を知ってもらうことを目的に、吉本興業との比較を通してその特徴を紹介していきます。
- 松竹芸能ってどんな事務所?
- 所属芸人の傾向や事務所の雰囲気を知りたい
- 吉本興業やその他の事務所との違いって何?
- 松竹芸能の特徴と魅力
- 吉本興業と松竹芸能の違い
- 松竹芸能の芸人や活動スタイルの特徴
この記事を読めば、松竹芸能の全体像と魅力がすっきり整理できます。
松竹芸能ってどんな事務所?

松竹芸能は、50年以上の歴史を持つ老舗の芸能プロダクションです。
親会社は、映画や演劇で知られる「松竹株式会社」。そのルーツをたどると、日本の伝統芸能や演劇文化と深い関わりがあります。
吉本興業と比べると事務所の規模はコンパクトですが、漫才・落語に限らず、俳優・文化人など多ジャンルに対応できるのが特徴。また、大阪・心斎橋に自社劇場「DAIHATSU 心斎橋角座」を持ち、養成所も大阪と東京に展開。関西を拠点としながら、ライブと人材育成の両輪で活動を支える事務所です。
本社 | 〒541-0057 大阪市中央区北久宝寺町2丁目5番7号 |
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支社 | 〒104-0045 東京都中央区築地4丁目1番1号 東劇ビル4F |
心斎橋角座 | 〒542-0083 大阪府大阪市中央区東心斎橋1丁目19-11号 鰻谷スクエア B1F |
事務所の規模と所属芸人数の違い
芸能事務所の規模を知るためには、所属芸人数の多さがひとつの目安になります。

吉本興業:芸人だけで6,000人超えの巨大事務所
吉本興業は、所属芸人だけで6,000人以上を抱える日本最大のお笑い事務所。まさに“芸人の帝国”といえる存在です。全国に劇場を持ち、若手からベテランまで層の厚さは圧倒的。
それぞれがテレビ・舞台・ネットを問わず、あらゆるメディアで存在感を発揮しています。NSC(吉本総合芸能学院)を通じて次々と新人が育っていくため、その数は今も増え続けています。
松竹芸能:243組が所属する老舗事務所
一方の松竹芸能は、2025年6月時点で「お笑い・バラエティ」カテゴリには243組(500人以上)が所属。規模としては吉本に及びませんが、他の事務所と比較すれば十分に多く、老舗としての信頼と安定感があります。
また、親会社である「松竹株式会社」のネットワークを活かし、映画・演劇・テレビなど多分野での活動にも対応できる体制が整っています。
所属芸人の雰囲気とネタスタイルの違い
芸人の「雰囲気」や「ネタのスタイル」にも事務所ごとの色が出ます。

吉本興業:王道スタイルのコンビ中心
吉本の芸人さんは、NSC出身のコンビ芸人が多く、漫才やコントなど王道のネタスタイルが主流。上下関係がしっかりしている体育会系の雰囲気もあり、いわゆる「芸人らしい芸人」が多く感じられます。テレビや劇場、SNSなど幅広い分野で活躍しており、笑いの王道を突き詰めている印象です。
松竹芸能:個人主義、多様なスタイルが特徴
松竹芸能は、ピン芸人やユニットが多く、スタイルもさまざま。幅広いジャンルの個性派がそろっている印象があります。R-1グランプリのようなピンネタで注目される芸人も多く、個性や表現を重視した芸風が特徴です。
メディア出演や活動スタイルの違い
事務所の方針や規模によって、芸人の露出機会や活動場所も異なります。

吉本興業:全方位でのメディア展開
吉本は、テレビ出演に加え、自社劇場(ルミネtheよしもと・なんばグランド花月など)やYouTubeでも積極的に展開。SNSやイベント、番組制作なども自社で手がけるなど、エンタメ業界全体に広く関与しています。
松竹芸能:舞台とデジタルを両立
松竹芸能は、大阪の自社劇場「心斎橋角座」を拠点に、小規模なライブを定期的に開催しており、舞台や劇場での活動を重視。また、かつて東京に存在した「新宿角座」も、同様の目的で運営されていました。
テレビへの露出は控えめな傾向がありますが、近年は若手芸人はYouTubeやSNSにも進出。UUUMやSNS特化型事務所「WOWs」との連携により、デジタル領域での活動も展開し、伝統とデジタルを融合させた多様なスタイルで活躍しています。
芸人の育て方・養成所の違い
養成所など、新人育成の仕組みにも違いがあります。

吉本興業:全国規模のNSCで大量育成
吉本の育成機関といえば、言わずと知れたNSC(吉本総合芸能学院)。卒業生には有名コンビがズラリと並び、ここからプロを目指す芸人が全国から集まります。
大阪・東京だけでなく全国に展開しており、毎年多数の志望者が入学します。実力主義で厳しい環境ながら、卒業後すぐ劇場に立てるチャンスがあるなど、デビューまでの導線が整っています。
松竹芸能:少人数制で個性を伸ばす指導
松竹芸能の養成所は、大阪・東京に拠点を持ち、少人数制による丁寧な指導が特徴です。表現力や発想力を重視し、芸人一人ひとりの個性を引き出す育成方針を採用。
一定の成果を上げれば、松竹芸能への所属も可能となっています。
まとめ
比較項目 | 吉本興業 | 松竹芸能 |
---|---|---|
所属芸人数 | 約6,000人以上 | 約243組(500人以上) |
ネタスタイル | 漫才・コントなど王道 | ピン・ユニットなど多様 |
活動スタイル | テレビ・劇場・ネット全方位展開 | 舞台や劇場での活動を重視 |
自社劇場 | 全国に展開 | 心斎橋角座(大阪) |
養成所 | 全国展開のNSC | 少人数制の松竹芸能養成所 |
松竹芸能は、吉本興業のような全国的な露出は少ないものの、ライブ重視の方針と個性を活かす育成体制が魅力。テレビで見かける機会が少ないぶん、「ライブでしか観られない面白さ」「ファンとの距離の近さ」など、現場に足を運ぶからこそ感じられる魅力が詰まっています。
お笑いライブに興味がある方や、個性派芸人が好きな方には、ぜひ注目してほしい芸能事務所です。
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