【キングオブコント2024】オープニング曲を徹底解説|梅田サイファーの歌詞に込められた意味と韻

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『キングオブコント2024』の幕開けを飾ったオープニングラップは、単なるテーマソングではなく、ファイナリスト10組の歩みや個性を刻んだ特別なリリックでした。

韻を踏みながら、それぞれの代表的なネタや名フレーズを織り込み、観客の記憶を一瞬で呼び起こす巧みな言葉遊びが随所に光ります。

この記事では、

こんな人におすすめ
  • KOC2024のオープニング曲の歌詞を詳しく知りたい
  • ファイナリスト10組にまつわるフレーズの背景や意味を知りたい

という方に向けて

この記事でわかること
  • KOC2024オープニング曲の概要
  • 各コンビごとのリリック解説と韻の分析

をわかりやすく整理して解説します。

大会を観た人も見逃した人も、このリリックを読み解けばあのステージの熱気をもう一度楽しめます。

※すぐにキングオブコント2024」のOP解説を見たい人はこちら

「キングオブコント2025」のOP解説はこちら

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KOC2024オープニング曲の概要|担当・放送日・テーマ

担当アーティストは梅田サイファー

『キングオブコント2024』のオープニング曲を担当したのは、ヒップホップクルー 梅田サイファー

大阪・梅田のストリートから生まれたラッパー集団で、2022年から3年連続でKOCオープニングを担当しています。

彼らのラップは疾走感のあるトラックに、韻を巧みに踏んだリリックが特徴。決勝の緊張感を一気に高め、芸人たちが登場する瞬間をドラマチックに演出しています。

初披露は決勝当日のオープニング映像で

この楽曲は、2024年10月12日(土)に生放送された『キングオブコント2024』決勝戦のオープニング映像で初披露されました。

出場者10組が紹介される映像とともに流れるこの楽曲は、番組の冒頭を彩る“ファンファーレ”のような存在。
緊張感のある空気を一瞬でステージモードへ切り替え、視聴者を決勝の世界へ引き込みました。

2024年のテーマは「コントの最高到達点へ!」

2024年大会のテーマコントの最高到達点へ!

梅田サイファーは例年通り、ファイナリスト10組それぞれの個性・代表的なネタ・コンビのキャラクターをリリックに盛り込み、コント師たちの熱量をストレートな言葉と韻で表現しました。

「キングオブコント2024」ファイナリスト10組
  • cacao
  • コットン
  • シティホテル3号室
  • ダンビラムーチョ
  • ニッポンの社長
  • ファイヤーサンダー
  • や団
  • ラブレターズ
  • ラブレターズ
  • ロングコートダディ

「キングオブコント2025」ファイナリスト10組はこちら

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歌詞(リリック)の韻と隠された意味を解説

梅田サイファーのリリックは、単なる紹介ではなく各コンビの過去ネタやキャラクター性を韻に織り込み、ファンなら思わずニヤリとする“隠しメッセージ”が散りばめられています。

ここでは2024年大会のキングオブコントOP曲の歌詞、それぞれの意味を解説していきます。

「キングオブコント2025」のOP解説はこちら


① cacao(担当:peko)

リングインする「すてきな3にんぐみ
cacao初登場でなるキングに
ン東西」とことん一途に
センスお墨付き 掴み取るビッグドリーム

解説
  • 「すてきな3にんぐみ」:2022年4月8日に行われたcacaoの単独ライブ名
  • 初登場:この年にキングオブコント初の決勝進出
  • 「古コン東西」:オフローズ・プール・cacao・シスターによる東西コントユニット
フレーズ母音
リングインi-(n)-u-(n)-i
3にんぐみa-(n)-i-u-i
キングにi-(n)-u-i
一途にi-i-u-i
お墨付きo-u-i-u-i
古コン東西o-o-o-(n)-o-u-a-i
とことんo-o-o-(n)
掴み取るu-a-i-o-u
ビッグドリームi-u-o-i-i-u

② コットン(担当:コーラ)

天然コット 今年は200%で吸収
なるコントのゴッド
2年ぶり決勝 戻ってきたぞ
あけてやる 爆笑の宝石箱

解説
  • 天然コットン~吸収:コンビ名“コットン”にかけている
  • 今年は200%で吸収:KOC2022のOPリリック「天然コットン100%」を踏まえた表現
  • ゴット:『しくじり先生』出演時、西村さんが自身を「ゴッド」と称したことから引用
  • 2年ぶり決勝 戻ってきたぞ:2年ぶりのKOC決勝進出
  • 爆笑の宝石箱:旧コンビ名「ラフレクラン」由来(laugh=笑い+l’écrin=宝箱)
フレーズ母音
コットンo-o-(n)
コントo-(n)-o
ゴッドo-o
戻ってきたぞo-o-e-i-a-o
宝石箱o-o-e-a-o

③ シティホテル3号室(担当:KOPERU)

みんなとっととチェックインしな 押田と亮太
集める賞賛 普通のフリした2人
独特のーク特濃 大胆不敵
とくと堪能しときな シティホテル3号室

解説
  • チェックイン:コンビ名「シティホテル3号室」にちなむワード
  • 大胆:所属事務所「タイタン」に掛けた韻
  • 押田と亮太:メンバー名を入れてキャラクター性を強調
フレーズ母音
押田o-i-a
亮太o-u-a
賞賛o-u-a-(n)
独特o-u-o-u
トークo-u
特濃o-u-o-u
とくとo-u-o
堪能a-(n)-o-u

④ ダンビラムーチョ(担当:KBD)

ててて)徹底的「シャレになってないじゃん
外された構想 打席立ってmy chance
後に 各地各所爆笑
ダンビラムーチョ ガチで勝ち確っしょ

解説
  • ててて):山梨放送の情報番組『ててて!TV』より/甲州弁で驚きを表す「て」から引用
  • シャレになってないじゃん:大原さんの持ちギャグ
  • 外された構想:構想から外す高校野球の監督のコント(YouTubeネタ)
  • 打席:2人とも野球経験者
  • 涙の後に:オリジナル曲『なみだのあとに』から
フレーズ母音
シャレにa-e-i
打席a-e-i
なってないじゃんa-e-a-i-a-(n)
立ってmy chancea-e-a-i-a
各地各所爆笑a-u-i-a-u-oa-u-o
ダンビラムーチョa-(n)-i-a-u-u-o
ガチで勝ち確っしょa-i-e-a-i-a-u-o

⑤ ニッポンの社長(担当:KZ)

これが本職 言い続けた5年間
全国まわる俺らはチャレンジャー
言語の壁越え 出場
キングオブコント ニッポンの社長

解説
  • 言い続けた5年間:5年連続でKOC決勝進出
  • 全国まわる:全国で単独ツアーを開催
  • 言語の壁越え:YouTubeでネタ動画に英語字幕をつけている
フレーズ母音
5年間o-e-(n)-a-(n)
チャレンジャーa-e-(n)-a-(a)
キングオブコントi-(n)-u-o-u-o-(n)-o
ニッポンの社長i-o-(n)-o-a-o

⑥ ファイヤーサンダー(担当:テークエム)

ファイヤーサンダー 適当な名前
コンビ仲悪め? いや媚び合わん関係
コント日本代表なって 級寿司食ってチャラです
FYSND 今年のホシは誰?

解説
  • 適当な名前:適当につけたのがコンビ名の由来
  • コンビ仲悪め?:コンビ仲が悪いといわれていることから
  • コント日本代表:2023年KOCネタ「日本代表メンバー発表」より
  • 高級寿司:﨑山さんのX(旧Twitter)で話題のネタ
  • チャラです:2023年ファイナリスト発表会見時のこてつさんのコメント
  • FYSND:コンビ名の頭文字+ABC優勝ネタのフレーズ「KPKDBF」をもじったもの
  • 今年のホシは誰?:ABC優勝ネタ「ダイイングメッセージ」で刑事役を演じた設定から
フレーズ母音
コンビ仲悪めo-(n)-i-a-a-u-e
媚び合わん関係o-i-a-a-(n)-a-(n)-e

⑦ や団(担当:GAGA)

前人未危険な発想
地下から単独誓った約束
や団が「一番や」言わせたろ
高円寺発 異次元コント

解説
  • 危険な発想:過去のインタビューでの発言から
  • 地下:長い下積み時代を経てきたことを表現
  • 高円寺:単独ライブを高円寺で定期的に開催
フレーズ母音
前人未到e-(n)-i-(n)-i-o-u
危険な発想i-e-(n)-a-a-o-u
地下から i-a-a-a
誓ったi-a-a
単独a-(n)-o-u
約束a-u-o-u
や団a-a-(n)
一番や i-i-a-(n)-a

⑧ ラブレターズ(担当:Cosaqu)

演劇性抜群 くらいまくる
全盛期へとする クライマックス
今夜も仕掛けろ コント革命家
王座腰掛け男 ラブレターズ

解説
  • 演劇性抜群 くらいまくる:2023年KOCのOPリリック「このコントは演劇性抜群」より
  • 腰掛け:ラジオ番組『ラブレターズの階段腰掛け男』が由来
フレーズ母音
くらいまくるu-a-i-a-u-u
達するa-u-u
クライマックスu-a-i-a-u-u
今夜o-(n)-a
王座o-u-a
コント革命o-(n)-o-a-u-e-i
男ラブレターズo-o-o-a-u-e-a-u
仕掛ける/腰掛け「しかけ」が共通

⑨ 隣人(担当:KennyDoes)

日本一の位置まで 行くでリベンジ
今年のAREと 同じ軌跡目撃
自分自身と自信が 方位磁針のこの道
を線にし 非現実なアーチ描く 隣人

解説
  • ARE:阪神タイガースのスローガン
  • 軌跡:2023年披露ネタ『猿落語』にて流れた曲『キセキ』
  • アーチ描く:2人とも野球好き/「アーチ」は野球でホームランを表す
フレーズ母音
日本/一の/位置まで/行くで/リベンンジすべてi始まり
軌跡i-e-i
目撃o-u-e-i
方位磁針o-u-i-i-i-(n)
この道o-o-i-i
自身/自信/磁針「じしん」が共通
e-(n)
e-(n)
e-(n)

⑩ ロングコートダディ(担当:teppei)

誰も彼も想定外の two flags
さらにネタを磨き上げて チューンナップ
yeah 堂前と兎
キングの道 ロングコートダディ

解説
  • two flags:2023年のインタビューでの兎さんの発言「二旗」
  • キングへの道 ロングコートダディ:2022年KOCのOPリリック「2回目もマジ ロングコートダディ」より
フレーズ母音
誰もa-e-o
彼もa-e-o
two flagsu-u-a-u
チューンナップu-u-a-u

ラスト:大会のテーマ「コントの最高到達点へ」

最高到達点 階段駆け上がってく
でっかい壁超えて 暗転から明転 怪物へと覚醒
最高到達点 記録塗り替えてやれ
進化の頂点の先へ挑戦 まだ見ぬキングオブコントの光景へ

解説
  • 最高到達点:2024年のKOCテーマ
  • 階段:2022年優勝者・空気階段を示唆
  • 暗転から明転:2022年KOCのOPリリック「暗転から明転 明転から暗転」より
  • 怪物へと覚醒:2023年KOCのOPリリック「暴れ出す怪物達」より
  • 進化の頂点:2023年優勝者・サルゴリラをイメージ

各組1文字ずつ(青文字で表現した文字)を読むと2024年のテーマ「コントの最高到達点へ

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まとめ|韻と物語が交錯したKOC2024のOPラップ

『キングオブコント2024』のオープニングラップは、
単なる導入曲ではなく、大会そのものの物語を刻んだ一篇の詩とも言えるものでした。

  • 各コンビの歴史代名詞的なネタがワンフレーズに凝縮され、ファンなら思わずニヤリとする仕掛けが散りばめられていた。
  • ライムの響きが彼らの歩みを彩り、舞台へ向かう緊張感と高揚感をいっそう際立たせた。
  • 決勝に挑んだ10組それぞれのパートは、自己紹介であり挑戦状でもあるリリックとして印象的だった。

KOC2024のOPラップは、その年のドラマを言葉遊びと音楽で刻んだ“記録のリリック”。

最後に、もう一度OPを聴き返しながら、歌詞に込められた意味や韻を探してみると、新たな発見がきっとあるはずです。

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